ろうのおばあちゃん 天国へ

先日、妻の祖母が101歳でなくなりました。老衰です。
12月1日夜中に私の携帯に一報が・・・

自宅から1時間ほど離れた老人ホームでお世話になっているのですが、
調子が悪くなり救急車で搬送されたとのこと。
すでに危篤状態。病院へ到着した時点で心肺停止。
脈も無かった・・・とのこと。101歳という年齢もあったので
延命はしませんでした・・・

ここからが大変・・・ちょうど夜中の2時でした。
健聴の両親なら、親が進めていくところですが、
必ず通訳者が必要になります・・・

なので、子供は寝かしたまま、置き手紙をして近くの実家へ
両親を起こしに行きます・・・

で、妻の妹夫婦と弟夫婦に電話で連絡・・・
先に病院と、告別式の手配をしてもらいます。

で、妻が父と共に病院へ向かい・・・
私は妹夫婦の子供と、自分の子供のお世話・・・^^;

キリスト教式なので、前夜式といいますが、その日の夜に行い
告別式は翌日となりました。
その日の18時に納棺式・・・自宅に帰り、着替えて、その日泊り込みが
私と、義理父・・・となってので泊り込みの準備・・・

などなど 大変な2日間・・・

耳の聞こえない世界・・・ただ、耳が聞こえないだけでしょ?
見えるから大丈夫・・・なんてことを思われていることが多いと思うし、
私自信、あまり大変さということはわかってはいなかった。(結婚して
ろう者の両親を持つまでは)

コーダと呼ばれる子供の大変さも尋常ではない。

日本語を手話で表現しているから、日本語がわかる・・・なんてことはありません。
ろう者の話す手話はろう者語だと思う。日本語には近いのだけど・・・
そして日本人の文化でもない。ろう文化というものが確実にあるように思える。
ベースは日本文化だけど、ろう気質というのか・・・

話はそれましたが、実際、日常会話程度であれば私でも通訳は可能です。
小学生でも大丈夫。けど、公的なものとかになってくると、手話はもちろん、
ろう者のことを分かっていないと伝わらない・・・・また、読み取れない。
しかし残念なことに、そのことを分かっていない手話通訳者も多い。

そんなことを改めて感じた2日間・・・いや3日?
寝てない日があったのでわかんなくなった・・・^^;

今回の告別式はおばあちゃんのお願いで最初から最後までキリスト教式でした。

豆知識)クリスチャンなのに私も知らなかったことなのですが、
キリスト教式では献花があります。この献花というのは、神に捧げるものとか
亡くなった人に捧げるものでもなく、亡骸を飾るという意味のものだそうです。